【父の詩】より 「文化の日の思い出・洛北記 」

文化の日の思い出
行ったよな 行った行った
洛北の街 狸谷山だったかな
野仏庵もだよ 抹茶いただいて庭を見て
石仏に囲まれて
高い階段をオッチラオッチラと
昇り降りして歩いたね 歩けば
圓光寺 いや素晴らしい庭
奔龍池 龍が奔り雲海が煌めく

十牛の庭 禅の悟りに至る道
水琴窟 響き渡る澄んだ音色
洛北の秋を満喫しましたね
歴史あるお寺
良いところに連れていってもらい
良かった良かった
家族の旅 想い出の京都洛北
帰りは比叡山麓を通り琵琶湖大橋を
渡り 守山から栗東 高速にて帰宅
十一月三日

「父の詩」生きるチカラのプロジェクト

この企画は、父親がガンとの闘病中でも「謳歌」する生き方を実践し、86歳まで誇りを持ちながら前進したことを伝えるために始まりました。彼の晩年には腎臓病、心筋梗塞、前立腺がんとの闘いがありましたが、謳歌の精神を貫き、その生き様を示しました。
この企画の目的は、父の詩や文章、彼との出来事を通じて、家族の絆や人生のあり方について示唆を提供することです。彼の「謳歌」するメンタリティは同じ病気を抱える人々やその家族にとって支持となり、勇気や力を与えるでしょう。この企画が多くの人々にとって励みや支えとなり、家族の絆を深める一助となることを願っています。

父との最後の家族旅行

2015年11月3日(文化の日)は私たち家族にとって父との最後の旅行となりました。
父の病状は日を追うごとに悪くなっていきましたが、この日の日帰り旅行をとても楽しみにしていました。
父の体調や車椅子での行動などを考えて、ほかにも旅行先の候補を考えていましたが、父がとても行きたがっていたのが京都・洛北の一乗寺。
なぜ父は一乗寺にこだわったのでしょうか?

京都・洛北~狸谷山不動院~

父の身体には痛みがあるはずですが、車椅子から立って自らの足で歩きたいといい、杖を片手に家族といっしょに歩いていました。
その表情はずっと笑顔。

車椅子、または父の足ではさらに奥にある不動明王を参拝することはできませんでしたが、駐車場のすぐ前で参拝することは可能でした。
写真は交通安全自動車祈祷殿前です。
次回は本殿や奥の院、そして宮本武蔵修行の滝にもいってみたいです。
sayakaと一緒に写真を撮る博はどこか照れくさそうです。2人ともいい表情が印象的でした。

<基本情報>
狸谷山不動院(たぬきだにさんふどういん)

本尊:不動明王
住所:京都府京都市左京区一乗寺松原町6
アクセス:名神高速道路『京都東IC』から車で約30分
最寄駅:叡山電車「一乗寺」駅下車、徒歩約15分
営業時間:9:00~16:00(受付終了16:00)
※2020年6月1日から当面の間は、新型コロナウイルスの影響により10:00〜15:00の短縮での開門(要確認)

駐車場:無料(約150台)
定休日:なし
電話番号:075-722-0025
HP:https://www.tanukidani.com/

京都・洛北~野仏庵~

敷地内にはたくさんの野仏が。その数は約200。奥の庵ではお庭と洛北を眺めながら抹茶をいただきました。
こちらでも博は車椅子から立ち上がって、自らの足でかみしめるように歩んでいました。
進むたびに野仏たちが出迎えているようです。

やわらかい日の当たる縁側で博は生きることの苦しみや辛さの向こう側にある喜びを味わい尽くすように、そこにいるかけがえのない時間を家族とともに謳歌しているようでした。

敷地内はバリアフリーではありませんが、階段には手すりがあります。
父は片手で杖をつき、もう片方の手で手すりをつかみながら、自分の足で踏みしめる喜びを味わっていました。

<基本情報>
野仏庵(のぼとけあん)

住所:京都市左京区一乗寺葉山町15-3
アクセス:名神高速道路『京都東IC』から車で約30分
最寄駅:叡山電車「一乗寺」駅下車、徒歩約10分
営業時間:9:30~16:00
※現在は当面の間休館(要確認)

駐車場:なし
定休日:なし
電話番号:075‐721-3000
HP:http://nobotokean.tyanoyu.net/

京都・洛北~圓光寺~

本尊の千手観世音菩薩坐像は仏師・運慶作と伝わる徳川家康のゆかりの深い寺院。
秋の紅葉をはじめ、敷地内は見どころがたくさんあります。

圓光寺の本堂縁側から温かい抹茶をいただきつつ、55年間一緒に歩んだ夫婦で十牛之庭の紅葉にこころを向けます。

圓光寺・応挙竹林

その昔、円山応挙がよく訪れた竹林といわれる応挙竹林。
十牛之庭を進んでいくと紅葉の景色から青々とした孟宗竹林があらわれます。
その移り変わる光景を博は自身の人生と重ねて歩んでいました。

圓光寺・奔龍池

水面に映る紅葉と老夫婦。
洛北で最も古い池とされる「栖龍池(せいりゅうち)」。
十牛之庭の中にあって、まるでそこを訪れる人の心の中をうつし出すかのようです。

圓光寺・水琴窟

水が奏でる水琴の音色。
竹を伝って心地よくこころに響く音を楽しそうに味わっていました。

水琴窟は本殿のすぐ前にあります。
訪れた方は是非心地の良い響きを味わってみてください。

圓光寺・十牛之庭

境内は広く見どころ、味わいどころがたくさんありました。
歩む道にある階段は、せつ子や家族が支えてゆっくりと進んでいきます。

十牛之庭は、禅において悟りのプロセス。
牛を追う牧童の様子に例えて描かれた「十牛図」をテーマにして造られた池泉回遊式庭園です。

本殿縁側の目の前には十牛之庭が広がります。

両親は今までともに2人で歩んできた道のりを思い返しながら、互いの存在に感謝を感じていたといいます。
父にとって、私たち家族にとってこの京都・洛北の旅はかけがえのない思い出に残る旅行となりました。

<基本情報>
圓光寺(えんこうじ)

本尊:千手観世音菩薩坐像
住所:京都府京都市左京区一乗寺小谷町13
アクセス:名神高速道路『京都東IC』から車で約30分
最寄駅:叡山電車「一乗寺」駅下車、徒歩約15分
営業時間:9:00~17:00(受付終了16:00)
拝観料:一般500円 / 高・中 \400 小 \300

駐車場:(約30台)
定休日:なし
電話番号:075-781-8025
HP:https://www.enkouji.jp/